ばーちゃんが現在入院しているため、今は家にじーさん1人。
そんなじーさんは、小泉首相の兄貴が経営している小泉鉄工で仕事をしている。
御年、76歳だ。18年働いてるとっくに定年を迎えている。時給も高くない。
いつも文句を言っている。こないだは、やってられるかと1ヶ月も欠勤した。
毎日電話が鳴り続けたらしい。仕事はじーさんがいなくては成り立たないらしい。
今は、新幹線の部品を作っているそうだ。なかなか工程が複雑で難しいらしい。
そんなじーさんは若い頃、横須賀のbaseで働いてた
主に潜水艦などの溶接を行っていたそうだ。今から60年も前の話。
アメリカ人からGパンをもらっていた。間違いなく今はビンテージ物。けど・・・。
そんなじーさんはGパンの裾を切って履いていた。足が短いからだ。
そんなじーさんは家に帰って来ると、竹細工が趣味だ。2階の箪笥の上は作った
竹細工が山のように積まれている。ばーちゃんは邪魔だとぼやいていた。
それでも作り続けるじーさんだ。
そんなじーさんは夜8時半に寝る。朝5時半に起きる。毎日自分で飯を作る。
昨日はかぼちゃの煮つけを作っていた。翌日の昼のメニューも作るそうだ。
そんなじーさんは、電化製品にめっぽう弱い。つい最近までラジオのパネルに
デモシールは貼ったまま。オムロンの体脂肪率体重計の設定が不明だった
玄関のチャイムが鳴らなくなった。孫に直してもらった。
そんなじーさん、孫がいくとよくしゃべる。こないだ、ばーさんが入院したとき
俺が何かを言ったとき、じーさんはこう言った「いつかは1人ですから」
そんなじーちゃんの背中はちょっと寂しかった。